三重県公立高校入試制度(平成25年度)
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三重県公立高校入試制度についてお伝えします。三重県の公立高校を受ける生徒さんを担当している先生は必ず目を通しておいてください。
三重県公立高校入試の仕組み
三重県の公立高校の選抜方式は前期・後期・再募集の3つに分かれます。
3つの募集のうち、全校共通で行われる内申点と学力による一般的な試験が後期試験にあたります。
前期試験は希望校のみの特別枠なので、生徒さんの志望校がどのような受験方法なのかは以下リンク先サイトで確認してください。
他府県でいえば
推薦入試⇒前期試験
一般入試⇒後期試験
といった感じです。
1.後期入学者選抜について
一般的な学力と内申の総合評価による選抜方式で、特に内申を重視する傾向にあり、内申点が募集定員の100~120%(各校指定)内に入らなければ学力がいかに良くても選抜されません。前期試験の後3月に実施されます。
≪検査方法≫
内申書に加え、県教委が作成した5教科による学力検査問題によって選抜され、学校によって面接を課す課さないを決定出来る。
配点については各教科50点の250点満点であり、また実技検査を実行する場合にはその配点は50点とする。
≪結果判定≫
選抜には5段階あります。
(1).内申書により募集定員分の志願者を選ぶ。
⇒基本は募集定員の100%だが、学校は110%または120%に設定することが出来る。
(2).学力検査の得点合計により、募集定員の80%を順次選ぶ.。
(3). (1)(2)の両方の条件を満たす者を合格者とする。高得点者から順に選び合格者とする。
(4).募集定員と(3)の合格者の差分、それの1/2にあたる志願者は(1)で選ばれた者の中から学力検査の成績が良い順に合格者とする。
(5).最終的に残った募集枠は、各校が「内申」「学力検査」 のどちらを重視するかにより合格者を決定する。
参考はこちら
とても分かりにくいので定員100人志願者200人の場合を考えてみましょう。
"(1)の内申書で選ぶ人数が定員の100%の学校の時"
・内申書で選ばれた人 100人
・学力検査で選ばれた人 80人
上記2つに選ばれている人はその時点で合格者、そして
上記2つを満たす合格者を60人だと仮定します。
そうした場合、(4)より、内申上位の100人から合格した60人を引きその半数(100-60)/2=20人を学力順に合格とします。この時点で80人が合格者。
そして(5)より残り定員の100-80=20人は受験校が内申と学力のどちらを重視するかによって決定されます。これで100人の合格者を決めるわけです。
(1)の条件が120%の学校の場合、
・内申書で選ばれた人 120人
・学力検査で選ばれた人 80人
上記2つを満たす合格者は100%の時よりも確実に多く、60+α人となります。
そうした場合、(4)で合格になる人数は{100-(60+α)}/2=20-α/2人となります。
上記2文から言えるのは、120%の学校ではそれまでの『内申は良かったけど学力が80人に入らなかった』人が減らされる、つまり『内申よりも学力を重視する』という事です。
≪志願可能区域≫
・3つの学区のうち志願者は保護者の居住する学区内又は隣接学区に入学志願可能。
・全日制のうち、普通科・理数科以外の学科・定時制・通信制の課程は学区に関わらず志願可能。(スポーツ科学コース・松坂高等学校理数科も可能)
2.前期入学者選抜について
こちらの選抜方法は希望する高等学校が2月時に各校の学科・コースの特色に応じた検査内容及び選抜方法で実施しています。
先ほども述べましたが、前期試験はいわゆる推薦入試なので、理数科・看護科・体育科など特殊な学科であったり、定員割れなどが危惧される学科等が実施したりしています。
≪検査方法≫
以下の5項目から1つ以上の検査を実施する。
(1) 面接又は「自己表現」
⇒「自己表現」とは、受検者が面接時に自己の個性や得意なものを自由な形で表現する。
(2) 作文又は小論文
(3) 実技検査
(4) 学力検査(2種類)
・各学校が作成した2教科以内の学力検査
・中学までの学習内容を活用する能力をみる「総合問題」
(5) その他高等学校が指定した検査
試験科目はバラバラなので以下リンクより自分の受験校がどの試験を採用しているかを確認してください。
≪結果判定≫
自己推薦書、調査書、そして各校の実施する検査の結果を総合して内定者を決定。
≪志願可能区域≫
・3つの学区のうち志願者は保護者の居住する学区内又は隣接学区に入学志願可能。
・全日制のうち、普通科・理数科以外の学科・定時制・通信制の課程は学区に関わらず志願可能。(スポーツ科学コース・松坂高等学校理数科も可能)
3.入試問題の傾向と対策
■【英語】
過去三年間の傾向は一貫していて、対策は立てやすくなっています。大問は全部で4問あり、
大問1はリスニング問題で、表にある空欄を埋める問題。
大問2は対話文を読み解く問題。
大問3はテーマ型英作文問題で、与えられた状況をもとに英作文をしていきます。
大問4は長文読解問題で、内容の理解を問われる問題がほとんどでした。
配点はリスニング問題が一番高く、日頃から英語のリスニングにな慣れておくことが必要でしょう。
■【国語】
大問は全部で5問、で配点は現代文の読み取りに2題33点分、古文・表現問題・200字程度の作文が各6点・5点・6点となっており、現代文の読解を重視している。
大問1は小説・大問2は論説文であり、ともに『内容理解』が3問・『漢字の問題』が2問・文法問題が1問となっており、偏らずバランスの良い国語の理解が求められる。
■【数学】
45分の中で大問が5問、1問にかけられるのが9分ですが1問の問題量が多く、時間はあまりかけられません。
ここ3年間の傾向は比較的一定であり、特に平面図形の証明問題と空間図形の体積・2点間の距離を求める問題などは必須事項となっている。とにかくミスがなく早い計算がもとめられる。
■【社会】
大問1が地理、大問2が3分野融合、大問3は古代史・中世史、大問4は近現代史、大問5は公民といった分かれ方であり、特徴的なのは全分野において文章記述問題があることである、日頃の勉強事項について『何故そうなるのか』がわかっていないと書けないものであり、表面的な記憶ではなく、『何故』『どうして』を理解する勉強が望ましい。
■【理科】
こちらも社会分野と同様、もしくはそれ以上に表面的な知識問題は比較的少なく、現象に対して『何故そうなるのか』を問う問題が多い。大問は全部で8つ、生物・科学・物理・地学の4分野から各2問ずつ出題がなされる。ほぼ各問に1題ずつの文章記述があるので、日頃から記述の問題にあたることが望ましい。
詳しくは、三重県教育委員会のHPにも資料がありますので、こちらも併せてご確認ください。
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