指導前の生徒について
「家で勉強する様子がみられないんです。」ということを初回指導のときに伝えられました。実際指導にあたると、どうやら勉強が大嫌いというより、苦手な問題に当たると、どうでもよくなってしまったりする様子がうかがえました。90分の授業の間でも集中力が長く続かなく、とくに苦手な文章題は自力で解くのを諦めてしまいがちでした。
生徒の良いところ
・明るく元気である
・分かった時は言葉に出して反応してくれる
・素直である
問題点
・勉強が受け身になりがち・もともと勉強しつづける習慣がないので、宿題をすべて終わらせることができない
・集中力が続かない
改善策
勉強習慣を身につけてもらう宿題はまとめで出すのではなく、解く問題・やる日を指定して一日大体30分くらいの宿題を4日分出し、机に貼っておいてもらいました。コツコツと積み重ねながら少しずつ家庭学習に慣れていってほしいと思います。
メリハリのある授業をおこなう
まず、文章題がとくに苦手であるので、字面で問題を解くのではなく、絵や図を一緒に書いたり物を使って視覚的に問題を解いてもらうような授業を行っています。 また、ただひたすら勉強に打ち込むのではなく、まずはじめに勉強を頑張ったら、クイズゲーム(ex都道府県クイズや漢字クイズなど)に取り組む時間を設け、その後休憩をはさんでいます。休憩時間は、学校の話やテレビの話などで盛り上がることが多いです。 普段の授業構成はこのような感じです。
達成感を味わってもらう
達成感を味わってもらうために、以下のことを心がけるようにしています。
1.始める前にここまでやろう!と目標を具体化する。
2.生徒の理解するペースに合わせて分かるまでとことん付き合う。
3.出来たら花マルや100点などをノートに赤ペンで書いてたくさん褒める。
4.授業から分かった苦手なところの対策プリントをつくり繰り返し解く。
生徒はどのように変わった?
諦めてしまいがちだった文章題は、はじめの方に比べると自力で解ける問題が大変多くなりました。同じような問題を繰り返すことによって、大分「できる」という意識が高まったのではと思います。宿題も、授業時間内でできた問題の復習として出していたので、ほとんどやってきてくれるようになりました。 その他にも授業時間内で解くクイズもとても集中しており、よい刺激になっているのではと感じます。
これからの目標
中学生にあがると家庭学習の定着がより要求されます。なので、その基礎づくりのためにも少しずつ宿題量を増やしながらしっかり頑張っていきたいと思います。