指導前の生徒について
中学校二年生に上がってから少し成績が下がってきているということで家庭教師を始めました。指導当初の生徒の状況は、どうやら一年生で習った内容を忘れていたり、二年生で難しい内容に入ってから、どちらかというとよく分からない問題が多くなっている様子でした。
◆生徒の良い所ところ
一緒に勉強していく中で分かった生徒の良い点は、まず宿題や学校の提出物は必ずきちんとこなすこと。また、勉強・部活共に意欲的に取り組んでいることです。宿題で分からなかったものにはきちんと付箋を貼って次の授業で質問をするなど、勉強に対して熱心で前向きなところにはいつもとても感心しています。
◆問題点
しかし、指導を通して、一生懸命勉強を頑張っているが、点数に確実に結びついていないように感じられました。その問題点として、
1.ケアレスミスが多いこと2.テストで同じ間違いを繰り返してしまうこと
3.テストが終わったらあまり振り返っていないこと
これら3点が原因である様に感じられました。なので、勉強方法やテスト後の反省方法を一から一緒に見直すことにしました。
改善策
ケアレスミスの改善
ケアレスミスを意識する
くどいくらい注意する!プリント問題やテスト終了後に確認するべきことのリストを作って渡すなど、どんなケアレスミスをよく自分がするかを覚えさせるようにする。また、同じ間違いを繰り返した場合は「これは前もあったよ」と注意する。
テスト前
テスト勉強の計画を立てる
1.テストに次回出る内容と、普段の授業の様子から分かる本人の得意不得意・勉強のペースを照らし合せて、テスト勉強について教科別にアドバイスをまとめたプリントを渡す。
2.テスト2〜3週間前の計画を立てる。
(基本的に1週間前には提出物を2回以上通すのを目標とする。)
テスト後
テストの反省をし、もう一度テストを解きなおす
1.テストチェックシート提出
(テストでとった点数、良かったところ、悪かったところ、改善点を書いてもらうもの。)
2.テストやり直しノート提出
(テストの問題用紙を左ページに、回答を右のページに書いてもらうもの。)
これらを受け取ったら持ち帰り、そこに赤ペンで生徒が自力で解いても分からなかった問題の解答・今回のテストでよくできたところ・次回のテストでは何を頑張るといいか、など思ったことを書き込み返却し、テストやり直しノートで解けなかった所は、一緒に次の授業で解くようにしました。
1.テストチェックシート 2テストやり直しノート
生徒はどのように変わった?
これらの結果、ケアレスミスは本当にびっくりするぐらい減りました。英語に関しては以前すごく多かった3人称単数のミスは全くなくなりました。また、テスト後の反省を生かして、テストの結果もはじめの頃に比べ5教科は着々と伸び、順位は指導直前より30位ほどあがりました。そして、ほとんどの科目が8割以上をとることができました!
反省を毎回一緒にじっくり行うことによって、自分自身の成長や、あるいは同じことを繰り返したりしていることがよくわかります。これによって生徒の意欲もあがり、目標意識がつくのだと思っています。
これからの目標
最後に、これからの私たちの課題は「総合力」です。新学期の実力テストに向けて、この休暇期間でいままで使ったテストやり直しノートやテストチェックシートから「苦手」を分析しながら、多くの問題に取り組んで総合力の底上げを頑張っていきたいと思います。