指導前の生徒について
指導当初、まずはじめに学校の授業の進度が速い・分からない・ついていけない!と言われました。詳しく聞いてみると、授業で最初の方はついていけるが、途中から全く分からなくなるので、ノートもたまにしか取っていないということでした。特に数学では、自分が納得いくまで解いている間に先に進んでいってしまい、いつの間にか分からなくなっているということが多いようでした。
◆生徒の良いところ
1.素直である
2.目を見て話を聞いてくれる
3.テストのことや学校のことなどを話してくれる
4.指示されたことをきちんとやり遂げる
◆問題点
1.分からなくなると、学校の授業に全く参加できなくなる
2.面倒な問題を避けようとする
3.学校の授業のノートをしっかり活用できていない
改善策
学校の授業は、『分からない』を見つけるチャンスの場」Ⅰ計算の過程が分からない、どうして自分の答えが間違っているのかわからない、もしくは全くもって分からないでもよし。授業中何がわからないのか簡単に付箋に書きとめて、ノート・教科書の該当するところにどんどん貼ってきてもらうようにお願いしました。
Ⅱこれを使って家庭教師の時、心から分かった!と思ってもらえるまで解説し、色ペンで自分にとって分かりやすいように答えや説明を、ノートの書き込んでもらうようにしました。こうすることで、いつノートを見ても、自分が分からなかった箇所・自分の言葉での解説を見られるようになるのです。
Ⅲそして残った時間や宿題で類似問題を解いてもらい、授業で習う内容の復習となるようにしました。
生徒はどのように変わった?
特に数学の一次関数の利用ではなかなか理解に苦しみ、ノートにも付箋がたくさん貼ってありましたが、授業で分からなかったところは、納得いくまでいろんな質問をしてくれるようになりました。宿題も100%忘れることなくやり遂げ、勉強に対してとても意欲的な姿勢が見られるようになり、これらの結果、ついには苦手だった数学が、20点も上がりました!
これからの目標
分からない部分が多くなれば多くなるほどつらいですし、やる気もなくしがちになります。このノート活用を通じて、早いうちにひとつひとつ消化していくことの大切さをこれからもどんどん学んでもらえたらと思います。