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2015年2月12日
WISC検査で言語理解が高い子にオススメの漢字学習教材「下村式・漢字練習ノート」
WISC-IVの結果を見ていて、言語理解(VCI)は高いけれども、それ以外は低いという生徒さんに良いのではないかと思う本です。
漢字の成り立ちを言葉で説明してあったり、文脈の中で漢字を覚えるような問題があったりして、言語に対する能力が高い子どもに理解しやすいように工夫してある教材です。
良い教材との出会いをプロデュースするのも私たちの仕事なのかなと最近よく思います。ワンセットになっている同一教材を色んな生徒に紹介するのではなく、一人ひとりの様子を見ながら、その状況に合った教材を丁寧に紹介していきたいです。
Written By KOGA
2015年2月11日
高校中退→高認合格→大学受験の物語
2月、3月は出会いと別れの季節です。
約2年ほど指導をさせて頂いたTさんから先日受験終了に伴って退会の連絡を頂きました。彼との出会いは、高校に進学したものの高校になじむことができず、休学状態になっている時でした。当時は高校1年生。お母様は困惑していて、どうしたらよいのだろうかと悩んでいました。偶然にも家庭教師の先生との相性もよくすぐに打ち解け、週2回家庭教師の指導がスタートしました。
しばらくは学校を休学した状態のままでした。家庭教師の時間は勉強はしてくれますが、「将来やりたいことなんてない」と先生によくこぼしていたようです。その後、彼は、決意して、学校を辞めます。そして、高卒認定試験を受けることを決めます。少しずつ、顔つきが変わっていきました。塾にも通うようにもなり、家にいるだけの彼の生活に少し外部の空気も入るようになりました。
次第に、目標や夢についても語るようになりました。大学に行って、法律を学びたい。法律を学んで、弁護士になって、困っている人を助けたい。人という生き物は、本当に不思議です。困っていたのは自分のくせに、困っている人を助けたいという想いが生まれた時、ものすごいエネルギーが生まれる。
彼は、今、法学部を受験するために勉強をしています。センター試験は、思ったよりも点数が取れず、苦しい戦いが続いています。しかし、前を向いています。今年の入試に失敗したとしても、予備校に通ってまた同じ大学を受けると言っています。
私はもう大丈夫だと思っています。私たちが出会った時に、彼の人生は絶望だったかも知れない。でも、今、彼は希望で溢れています。直前にある大学受験の合否に目を向けるのではなく、その先にあることに目が向いているのだから。
Written By KOGA
2015年2月10日
多様化社会と教育ICT、そして、家庭教師派遣のお仕事
しかし、教室をICTで装備することが目的化され、「教科書と鉛筆」を「タブレットとタッチペン」に、「黒板とチョーク」を「パワポとプロジェクター」に置き換えさえすれば、「21世紀の教育だ」と早合点しているケースが多いようにも見受けられます。 それだけでは、日本で100年以上も続いている受動型集団画一教育の「クラス全員が指定された同じ教科書を使い、決められた時間割に沿って、同じ内容の講義を静かに座って聴き、板書をノートに写す」という前近代的な枠組みは変わらぬまま、表面的にデジタル化しただけにすぎません。
AmazonのジェフベソスCEOは、「ユーザー一人一人に合わせた本棚を持った書店が作りたい」と言っていました。
この記事の著者が言うように、21世紀は多様化社会となります。そして、その社会に合わせた社会を担う教育というのは、一人ひとりに合わせて教育環境を提供することだと感じます。
最近は、東海中学校・南山女子中学校・滝中学校という有名私立を目指す子や滝高校・旭丘高校・岡崎高校・刈谷高校などを目指す子などの学力上位層のみならず、発達障がいを持っているなど勉強に遅れを感じている子からの問い合わせが増えており、私としても社会の多様化を肌で感じている一人です。別に学校で学んでいること一つが正義でもないし、文部科学省が指定した学年相応の学力を年齢に応じて身につけることが正義でもありません。
より一人ひとりに合わせた教育環境の構築が求められています。私は、現状の学校教材をICTで置き換えるという動きにはあまり興味がありません。しかし、amazonのようにICTの力で子ども一人一人に合った教育環境が作られることが可能になることには大変興味があります。
子どもたちの都合を最優先して一人ひとりに合った個別カリキュラムを実現すれば、必然的に時間割は自由化され、教材は個人の選定に委ね、年齢基準の学年は撤廃されます。結果、教室にクラス全員が一同に介して教師の講義を聞いて試験を受ける代わりに、各自の学習予定はカレンダーソフトで管理し、タブレットで映像授業を視聴し、進捗状況はクラウドにリアルタイムで記録されると同時にメールで報告されるようになります。
一方、デジタル化が進んだ21世紀の学校では、教師という職業が不要になるのではないかと心配する声もあります。確かに、単に教科書に書かれた内容を説明して板書する「講義」は、機械に取って代わられるでしょう。しかし、生徒のニーズが個別化・細分化すればするほど、的確にポイントを突いた専門的な指導・助言が不可欠になり、経験豊かな教師の重要性はむしろ高まります。そうなれば、数週間の教育実習だけで、大学卒業後、すぐに教壇に立たせる現在の教員採用制度を再考する必要も出てくるはずです。
このような未来を想像する時、家庭教師という教育サービスはなくなることはないなと感じます。子どもと先生の素晴らしい出会いを提供することは家庭教師派遣サービスを営む者の使命と感じます。
Written By KOGA