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2015年2月11日
高校中退→高認合格→大学受験の物語
2月、3月は出会いと別れの季節です。
約2年ほど指導をさせて頂いたTさんから先日受験終了に伴って退会の連絡を頂きました。彼との出会いは、高校に進学したものの高校になじむことができず、休学状態になっている時でした。当時は高校1年生。お母様は困惑していて、どうしたらよいのだろうかと悩んでいました。偶然にも家庭教師の先生との相性もよくすぐに打ち解け、週2回家庭教師の指導がスタートしました。
しばらくは学校を休学した状態のままでした。家庭教師の時間は勉強はしてくれますが、「将来やりたいことなんてない」と先生によくこぼしていたようです。その後、彼は、決意して、学校を辞めます。そして、高卒認定試験を受けることを決めます。少しずつ、顔つきが変わっていきました。塾にも通うようにもなり、家にいるだけの彼の生活に少し外部の空気も入るようになりました。
次第に、目標や夢についても語るようになりました。大学に行って、法律を学びたい。法律を学んで、弁護士になって、困っている人を助けたい。人という生き物は、本当に不思議です。困っていたのは自分のくせに、困っている人を助けたいという想いが生まれた時、ものすごいエネルギーが生まれる。
彼は、今、法学部を受験するために勉強をしています。センター試験は、思ったよりも点数が取れず、苦しい戦いが続いています。しかし、前を向いています。今年の入試に失敗したとしても、予備校に通ってまた同じ大学を受けると言っています。
私はもう大丈夫だと思っています。私たちが出会った時に、彼の人生は絶望だったかも知れない。でも、今、彼は希望で溢れています。直前にある大学受験の合否に目を向けるのではなく、その先にあることに目が向いているのだから。
Written By KOGA