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2015年2月 9日
インクルーシブ教育〜教室の主人公はいつでも生徒
「不登校ゼロ」を実現した大阪の公立小学校を取り上げたドキュメンタリー映画が制作され、その教育法に注目が集まっています。通常、学校では、教師が「こういう子どもに育てたい」と目標を立て、それを達成するためにさまざまな課題を与えたり、声かけをしたり、環境整備をしたりします。こうして全体で子どもの理想像を決め、それを実現する方法は「全体から個を決める」教育といえます。(JIJICO)
主に障害児教育の分野でインクルーシブ教育ということばが使われるようになりました。障害を持つ子どももそうでない子どもも一緒に学ぼうという考え方の教育です。これを成り立たせるためには、学級担任が、「こういうクラスにしよう」と考えて学級経営をするのではなく、「こういう子どもがいるから、こんなクラスにしたい」という考えでクラスを作ることが大切です。
ビジョナリーカンパニー2という本があります。そこで、謳われているのが、「まず船に乗る船員を決めよ」です。誰と一緒に仕事をするかを決めて、仕事をスタートさせる。そのことが企業成功の要因となるということのようです。結局、大切なのは会社でもクラスでもそこにいる人一人ひとりです。その人たちが、流れを作ります。
私の尊敬する家庭教師の先生がよくこんなことを言います。「私たちは、子どもを教えているのではなく、子どもから教わっているんだ」と。指導力の高い家庭教師は、教師側が引き出しをたくさん用意して、彼らから何をしたいかを教わりながら、それらの引き出しをうまく使って授業を進めていきます。だから、子どもも興味を持つし、楽しいという。そして、成績も上がっていく。
教室での主人公は常に生徒です。このことを胸に今日も一日仕事をします。
Written By KOGA