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2015年2月 4日
「紙教材」より「デジタル教材」のほうが勉強しやすい!?
小中高生の勉強に関する意識調査2015の中で、面白い内容を見つけました。
4)「紙教材」より「デジタル教材」のほうが勉強しやすい、中学生の半数、小学生は7割 「紙教材」と「デジタル教材」では、どちらが勉強しやすいと思うか質問したところ、「紙教材」(49.3%)と「デジタル教材」(48.6%)が、ほぼ半数ずつという結果となりました。しかし、学校種別に見ると、「デジタル教材」との回答が、小学生では7割、中学生も半数以上という結果となりました。高校生では「紙教材」が約7割となっているものの、勉強においてデジタルの浸透のタイミングが早かったと思われる年齢の低い子どもほど、紙教材よりデジタル教材が選ばれる傾向にあるようです。
低学年であればあるほどデジタル教材の方が勉強しやすいとの結果です。低学年ほどデジタル教材に慣れ親しんでいるので、おそらくこの傾向は、年を追うごとに増加していくんだろうなぁと思います。小学生では7割の子どもがデジタル教材を支持しているようです。デジタル教材は、動画で見せることもできて視覚的に理解させやすいというメリットがあるよなぁとは感じます。
一方で、ICTの導入が教育的に効果があると立証した論文はなく、教材の形態によって学力差に有意差はないという論文はあります。
もちろん子どもたちは、最新の機器を使って勉強することが大好きです。タブレット端末のビデオ教材で予習をしてから学校の授業に臨む「スマイル学習」(武雄式反転授業)に取り組んでいる佐賀県武雄市立武内小学校の代田昭久校長(兼同市教育監)は「ビデオを見てこなかった子は一人もいなかった。タブレット学習は面白いからだ」と報告しました。一方、「教えて考えさせる授業」を提唱し、現行の学習指導要領にも大きな影響を与えた東京大学大学院の市川伸一教授(教育心理学)は「ICTを使う必要がなかったり、使わないほうがよい場面でもICTを使ったりする混乱が学校現場にあるのではないか。初等中等教育(小・中・高校段階の教育)で遠隔教育や反転授業は有効なわけでも一般的なわけでもない」と注意を促しました。要はいかに効果的な使い方をするか、先生の指導力にかかっているというわけです。(BLOGOS)
上記記事にあるように、低学年の子どもにとっては「面白い」というメリットはあるものの、全ての場面でその効果を発揮するとは言えず、教師が効果的な使い方ができるかどうかがカギのようです。
P.S.
本調査の7項目目。"7)勉強に関して親に最も望むコト、「口出ししないで」"だそうです。家庭教師と親が同じことを言ったとしても、その響き方は違います。「何を言うかではない、誰が言うかだ」ということはよく起こります。
Written By KOGA