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2013年5月22日
【中学受験】南山中学女子部説明会(2013年05月18日)
2013年度の南山中学女子部の入試説明会が、5月19日(土)に開かれました。
いりなか駅から南山中学校の講堂に向かって、多くのお子さんと保護者の方が南山中学校の講堂に向かって笑顔で歩いている様が見受けられました。
学校はいりなか駅から徒歩5分、学校周辺は雰囲気の良い住宅街であり、お子さんを安心して通わせることのできる環境です。
伝統を感じさせる南山講堂やその正面に据えられた存在感ある十字架、校内に響く本物の鐘の音はそれだけで南山中学の魅力を物語っていました。
プログラムの最初は、南山中学女子部の西経一校長のお話です。
『私の話は親御さんではなく今日来てくださっているお嬢さん達に向けて話します。後で教頭のつまらない話があるからそちらを聞いてください。』
そういって場を沸かせた西校長は、私達にとっても面白く、本当に為になるお話をしてくださいました。
『いいかい、勉強は受験に受かったり、他人との優劣を競うためにするものではないんだよ。人を思いやれる、考えられる子に育つために勉強をするんだ。』
こうした言葉にも表れているとおり、南山の校訓は『高い人格』『広い教養』『強い責任感』です。ここになら子供を任せられる、そう強く感じることのできるお話しでした。
その一方で進学実績もやはり目を見張るものがあります。204名の卒業生の内、国公立大学の合格者数は115名(内医学部医学科34名)私立大学でも多くの名門に卒業生を送っています。
続いて教頭先生からはカリキュラムと入試の案内がありました。
南山女子部の6年間の教育は、中学ではうまく時間を活用してゆっくりと勉強できるカリキュラムが組まれています。
高校に入ってからは4月にオリエンテーション合宿などを挟んだ中だるみ対策に始まり、大学入試に向けてしっかりした教育を行うようです。
また精神面でも、難しい年頃である中学・高校の6年間を分断せず1つの単位として行う教育体制は、まさに『よい風が流れる』環境だと言えるでしょう。
高校の文理選択は3年に行い、今年は理科系の学生が多く6割に上るそうです。
入試の解説に移ると聞いていらっしゃるご父兄に少し緊張感が流れました。
13年度入試の
受験者数:725名。
合格者数:173名。
実質倍率は4.19倍で4倍を超えるのは愛知県では南山中学校女子部だけだそうです。
各平均点は800点満点中
受験者平均点は471.1点(58.9%)
合格者平均点は575.2点(71.9%)
合格のボーダーラインは530点(66.3%)
でした。
去年度に比べて15点ボーダーラインが下がっています。
続いては各教科の入試問題解説です。
各教科の先生がそれぞれの教科の解説をしてくださいました。
≪国語≫
Ⅰ.狙い
(1)全体の繋がりを読み取る力
(2)要点をまとめて的確に記述する力
(3)漢字力(=豊富な語彙力)
Ⅱ.問題分析
大問1は論説文、大問2は物語、大問3は漢字の書き取りでした。漢字に関して言えばそこまで難しい問題は出ません。しかし、論説文に関しては記述問題など文章をしっかりまとめる力が必要でしょう。
Ⅲ.対策
・話の繋がりを理解するために、段落を意識して読みましょう。
・普段から気軽に文章を書く習慣を身につけること。
・漢字は厳しく採点されるために丁寧に、分からない漢字は普段から調べておく事が大事です。
≪数学≫
Ⅰ.狙い
(1)問題を理解する力
(2)計算する力
(3)解法を発見する力
Ⅱ.問題分析
大問は8問あり、大問1は計算問題で、他はすべて文章題です。しっかりと問題文を読み解く力も必要とされます。大問7に関しては途中式、大問8に関しては作図問題で、この問題形式はずっと変わっていないようです。
Ⅲ.対策
・単純な計算問題、記述式の問題、作図問題は今後も出題される予定。
・教科書・参考書・問題集で基礎からしっかり学び、多くの問題にあたる事。
≪理科≫
Ⅰ.狙い
(1)平均点は6割から7割を目安に作成
(2)物理・化学・生物・地学の全領域から出題。
(3)科学的な文章・論理的文章を読み解く力
(4)考察する力、推理する力
(5)文章や用語で答える力、図やグラフを書いて答える力
(6)計算力
(7)科学に関する現象や世の中の出来事に関心を持ち、日頃から良く観察をしているか。
Ⅱ.問題分析
物理分野の問題で、想像力がいるものに関して点数が低かった模様です。しっかりとロジックが通った答えを出せるかが問題です。
Ⅲ.対策
・小学生レベルにおいても、科学的な考え方や論理的な考え方を出来るようになる事。
・普段の生活の中で身近な自然の現象を良く観察すること。
≪社会≫
Ⅰ.狙い
(1)社会科の内容全般について、基礎的な知識を持っているか。
(2)基礎的な地域を活かして図表や資料などを読み解く思考力をもっているか。
(3)現代の日本や世界の様々な問題に対して、関心を持っているか。
Ⅱ.問題分析
大問は6問構成で、それぞれ
大問1:オリンピックの文章を通した歴史総合問題
大問2:奈良時代から江戸時代、各時代の歴史認識
大問3:東日本大震災の文章を通した東北の地理問題
大問4:世界の食糧事情
大問5:公民分野・国会の知識
大問6:地球環境問題
Ⅲ.対策
・教科書に出てくる基本用語は正確に記述すること。
・用語の丸暗記ではなく、「なぜそうなるのか」「今、何が問題になっているのか」「資料から何が読み取れるのか」という視点で勉強する。
・記述問題では、問われている事を正確に理解して解答し、書いた文章を見直す事。
・時事問題では、教科書に書かれている事と関連付けて学習すること。
<2013年応募状況>
募集人数(一部概数):200
志願者数:755 受験者数:725 合格者数:173 実質倍率:4.19 受験者増減(対前年):+20
昨年受験者実数:705 試験日:2013/2/2(土)
<2013年入試状況>
試験科目:国語、算数、理科、社会
配点:各200点、合計800点
合格者平均点:国語146.2点、算数122.8点、理科150.5点、社会155.7点、5科点575.2
<学校説明会>
■文化祭
日時:2013年9月21日(土)・22(日)
会場:女子部校舎
小学生以下の女子とその保護者を対象に個別相談会を行います。当日は女子部で使用している各教科の教科書やクラス通信等の展示も行います。
■学校説明会
日時:2013年11月16日(土)14時〜15時30分
会場:南山学園講堂
南山の教育理念・宗教教育についての説明、女子部の教育について(学習指導・学校生活について)の説明の他、中学合唱大会優勝クラスによる合唱披露、英語スピーチコンテスト出場者によるスピーチ披露などを予定しています。終了後には、校舎見学・個別相談も行われます。
中学受験コースのページに中学受験について役立つ情報を掲載しています。
是非、そちらも見てみてください。
中学受験生コース
↓↓↓↓他の私立中学校の説明会レポートも是非見てください↓↓↓↓
http://www.zeroichi.com/sj/index.html
2013年5月20日
【中学受験】名古屋中学校学校説明会(2013年05月20日)
5月18日、晴れ。
名古屋中学校の入試説明会に参加してきました。
700人くらいの参加者がいました。
レベルが毎年上昇している名古屋中学校の注目度は高いです。
1.学校紹介
2.OBからの学校紹介
3.合格実績
4.中学校受験について
という内容でした。
1.学校紹介
名古屋中学校は126年の歴史のある伝統ある学校です。
キリスト教のミッションスクール、男子校です。
きめ細かい学習指導が売りで、部活動などの課外活動にも力を入れています。
「チャペル礼拝」「聖書」「クリスマス礼拝」「伝道週間」などのキリスト教に関わるイベントがあり、キリスト教を通じての人格教育も行なわれています。
●基礎期(中1・中2)
英語は、非検定教科書New Treasure Englishを利用しています。ネイティブからの授業もあり、レベルに応じて分割授業です。
国語は、作文と発表に力を入れています。
数学は、体系数学という教科書を利用しています。
●習熟期(中3・高1)
バランスの良い学力定着を目指します。
問題解決学習から自主学習へと移行していきます。
学習したいという意欲を引き出します。
●発展期(高2・高3)
文理に別れて、勉強をします。
習熟度別に授業を進めていきます。
高2までに高3の内容を終わらせて、残り1年間で十分な受験対策を行ないます。
2.OBの話
3人のOBが壇上に立って話をしてくれました。
・数年前に学校が新しくなり、設備が充実したこと(芝グラウンド・冷暖房完備の教室)
・駅が近く立地がよいこと、部活が盛んなこと
・確認テストなどを実施してくれたりしてカリキュラムがしっかりしているので塾に行かずにすんだこと
・補習授業も充実していること
などを話してくれました。
大勢の参加者の前で堂々と話している姿が印象的でした。
3.合格実績
●6年コースのみ
国公立:75名(うち医学部医学科3名)
難関私立:186名
●3年コース含めて
国公立:164名
実績では、南山男子・愛知中学校よりも上で、滝・東海中学校には及びませんでした。滝・東海中学校に追いつくことが目標です。
1988年に国公立大学3名だったが、20年あまりで160名に躍進していることはすごいことと思いました。
医学部医学科は私立も含め40名を超えて、年々合格者が増えてきています。
4.中学校受験について
<人数>
●2013年
志願者:1,330名
受験者数:1,295名
スカラ合格:200名
一般合格:641名
合格者合計:841名
合格率:64.9%
実倍率:1.54
●2012年
志願者:1,268名
受験者数:1,230名
スカラ合格:188名
一般合格:659名
合格者合計:847名
合格率:68.9%
実倍率:1.50
●2011年
志願者:1,354名
受験者数:1,290名
スカラ合格:195名
一般合格:688名
合格者合計:883名
合格率:68.4%
実倍率:1.46
倍率は少しずつ上がってきており、入試は難しくなってきています。
<点数>
受験者平均得点:185.6点
国語63.3 算数57.9 理科35.8 社会33.1
合格者平均点:211.4点
国語70.9 算数66.4 理科35.8 社会38.3
受験者最高点:国語97 算数100 理科50 社会50
受験者最低点:国語42 算数33 理科18 社会12
ボーダーライン付近には、1点の幅に10人以上の受験生が固まっており、1点が命取りになることもある。
合格するためには4教科合計で60%以上の得点をすることを目標にしてください。
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