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2013年2月 7日
NHKニュースウォッチ9でディスレクシア特集
昨日、NHKでディスレクシアについて取り上げられていました。
ディスレクシアとはLD(学習障がい)の一種で、文字の読み書きに著しい困難を抱える障害のことです。
番組ではディスレクシアの仕組みについて取り上げられていました。勉強になったのは、ディスレクシアの人は脳での情報処理の仕方が一般の人と異なっていると言うことです。ディスレクシアの方の脳では、一般の人のようにうまく文字が処理されずに、文字を読んだり書いたりすることができないとのこと。
そこで、ディスレクシアの原因について色々調べてみると、非常に興味深い話に出会いました。それは、脳の言語の処理システムについてです。
人は文字に出会ったら、まず、その文字を視覚情報として捉えます。そして、それを音に変換します(これを音韻的処理といいます)。これができると文字が読めるようになりますまた、読むことになれてくると今度は文字から直接意味を理解することができるようになります(これを正字法的処理といいます)。
ディスレクシアの原因は、この音韻的処理や正字法的処理に問題があるからではないかと言われています。ディスレクシアという障がいによって、脳がどのようにして言葉を処理しているのかというところまで話が発展していくところも興味深いです。
さて、ディスレクシアに対する支援法としては、感覚統合という方法があります。
感覚統合というのは、視覚だけではなくて、五感の他の感覚も活用して覚える手法です。
例えば、
・書かれた文字を手でなぞって、形を視覚と身体感覚で覚える
・腕を大きく動かして文字を書き、それに合わせて声も出す
などです。こうやっていろんな感覚に刺激を与えることで、文字を覚えやすくなります。
詳しくは、下記書籍にて!!
- 感覚統合を生かしてたのしく学習―読む力・書く力を育てる/かもがわ出版
- ¥2,100
- Amazon.co.jp
また、その他の支援方法としては、
・見やすいフォントや見やすいサイズにして、かつ、行間を十分に空けるように工夫する
・音声で補助する
・ノートテーカー(ノートを取ってくれる人)を付ける
・ノートの代わりにipadなどを使用する
・Siriみたいな音声言語変換ソフトを使用する
・試験時間は長くしてもらう(実際、センター試験では1.3倍の試験時間がもらえます)
・試験を口述試験にしてもらう
というものがあります。
教え方も工夫すれば、必ず覚えやすい方法が見つかります。是非、上記支援方法を指導に取り入れてみてください
<参考URL>
http://mareazzurro.jp/archives/000056.html
http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/ackamaracka/dyslexia.php
http://ameblo.jp/dyslexia-english/day-20111214.html
Written By KOGA