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2012年1月17日
今日からすぐに使える記憶法
今回は、記憶法をご紹介します。どれも実験などを通して学術的にその効果が立証されている記憶法です。もし生徒さんが暗記でお困りでしたら、是非指導に取り入れてみて下さい。
1.張り紙記憶法
のっけからすごくありふれた記憶法を紹介します。記憶したいことを紙に書いて、それを貼りだして覚えるというシンプルな記憶法です。
一度はこの方法をやったことがある先生は恐らく多数いると思いますし、また、その効果に懐疑的な目を向けている先生もいるでしょう。しかし、脳科学の実験にて、何度も同じ情報に脳が触れることで、その情報は短期記憶が長期記憶に変わることが実証されています。もし担当している生徒さんが、暗記することに困っているなら、是非、至る所に覚えたい情報を貼るように勧めてみて下さい。
<貼るところ例>
・トイレのドア
・机の本棚
・ベッドの横
・居間の机の上 etc
いろんなところに貼るように提案してみて下さい。でも、居間の机の上はさすがに家族から嫌がられるかもしれないので、居間には覚えたいことを書き出した用紙を入れたA4カードケースを設置しておくと良いかもしれません。
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上図は、エビングハウスの忘却曲線です。この曲線から、一夜漬けで覚えた記憶は、二日も経てば70%近く消えてしまうことが分かります。逆に、復習をタイミングよく繰り返すと長期記憶にとどまることを示唆しています。反復のタイミングは、10分後、翌日、1ヶ月後。このタイミングで、復習をさせれれば、記憶力は必ず向上します。
<反復記憶実践法>
(1) とりあえず覚えましょう。英単語10個、漢字10個など覚えて、10分位後にそれらを全て引き出せるか確認しよう。引き出せるようになるまでがんばりましょう。実験によると、10分経つと短期記憶の再生は非常に困難になるそうです。
(2) 翌日に2回目を行います。昨日覚えたことを思い出せるかどうか、自分自身を試しましょう。もし思い出せないようであれば、もう一度覚えられるまで取り組んでください。
(3) 1ヶ月後に反復してみましょう。このタイミングで思い出そうとすると結構苦労します。しかし、ここでもう一度覚え直すと、あら不思議、一気に記憶が長期記憶となって頭に残ります。ここまで粘ることが大切です。でないと、(1)(2)での努力がムダになってしまいます。是非、最後まで諦めずに取り組ませて下さいね。
3.音読記憶法
頭だけ使って覚えるよりも体も使って覚える方が効果的であることが実験で実証されています。体の中でも特に筋肉を使う記憶を「運動性記憶」と言います。その代表例が、「読んで覚える」ことです。読むと言っても、黙って読むのではなく声に出して読むことが大事。声に出すと、目だけではなく、口の筋肉や耳も使うことになります。たくさんの刺激を脳に加えることができるので、その分、脳が活性化して記憶がしやすい状態になります。
音読記憶法で、効果テキ面なのは英語です。担当している生徒さんが英語を苦手としていたら、是非、日本語訳をし終えた後の英文を何度も何度も音読させてみて下さい(意味が分かっている英文を音読させることが大切です)。必ずや良い結果に結びつきます。
今日紹介した方法はどれもシンプルでよく知られているものばかりです。実践させれば必ず結果につながります。是非、一つでも取り入れてみて下さい