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2011年7月29日
支援員 やっと学校に
文部科学省が2007年度から予算化を始めた、「特別支援教育支援員の配置制度」をご存じでしょうか?
これは、普通学級に通う発達障害児の手助けをする支援員を学校に配置する制度をいいます。
名古屋市ではようやく、「非常勤講師を独自採用している」として、6月になって初めて配置がスタートしました。
名古屋市のある小学校では、授業中、机の上に座って大声を上げたり、廊下を歩き回る男児に対して、支援員の女性が男児の席の隣にしゃがみ、担任の説明を短く言い直しています。
この小学校、支援員が配置される以前では、教室と職員室をインターホンでつなぎ、何かあると教頭らが駆けつけていたそうです。
支援員の有無で、児童へのサポート体制が大きく変わっていることがわかります。
その他にも、異なる学校では特別支援員のサポートによって、自分の気持ちを表現するのが苦手という児童が3カ月で少しずつ授業を受けられるようになり、クラスでも認められるようになったというような成果も見せています。
現場のニーズはますます高まっており、教員免許を持たない非常勤講師配置も進めているようで、勤務時間の拡充を求める声も多いそうです。
しかしその一方で、研修の不十分さ、支援員と学級担当の連携の未熟さ、全国の平均から見る愛知県の支援員配置数の乏しさなど、まだまだ解決すべき課題は少なくないようです。
今後も特別支援教育支援員の配置を進めるとともに、多くの発達障害のある児童の学習を助け、 学校生活を支えられるようになる支援が一層増えると嬉しいですね。