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2011年5月10日
【中学受験】海陽学園(海陽中学校)入試説明会(2011年5月8日)
5月8日、ゴールデンウィーク最終日。
今日は、海陽学園(海陽中等教育学校)の説明会が岐阜駅のじゅうろくぷらざで開催されるということで、聞いてきました。
会場は50人くらい入れる小会議室、参加者はだいたい30人くらいでした。
お子様連れの参加者も数名いました。
まずは、中島校長からの話をいただきました。
話題は、建学の精神と寮制度についてでした。
知っての通り、海陽学園はトヨタ自動車など日本のトップ企業が5年前に設立した学校で、その設立の目的は、
「次の世代を担うリーダーを育てる」
というものです。
どこでも言われていることですが、最近の若者は、「内にこもりやすく、くじけやすい」という性質をもっていることが多いです。そこで、たくましい人を育てるために、中等教育に力を入れていく学校を作ったそうです。
リーダーを育てるのに大切な環境は、寮であると、話は続きました。
確かに、全寮制であれば、うまくやれれば人格形成にすごくメリットが多いと感じました。
まあ、人間関係作りに失敗するとデメリットも大きくなります。
なので、寮生活がうまくやれるかどうかは、ハウスマスター(寮母さん)やフロアマスター(よきお兄さん)の手腕にかかっているところも多いでしょう。
ちなみに、寮のことを海陽学園では"ハウス"と呼んでいます。
つづいて、渡辺副校長の話です。
副校長からはハウス、スクールの活動の説明と入試についての説明がありました。
■ハウス生活について
保護者の方から、「こういうところで社会性は育ちますか?」という質問を受けるそうです。
この問に対する副校長の回答は、
「都会での暮らしよりも、ハウスでの密な人間関係の中で過ごす方が社会性は育つ」
でした。
確かにその通りで、いくら人間がいても希薄な人間関係の中で過ごすよりは、
少数でも密な人間関係の中で過ごす方が社会性は育つのかもと思います。
ハウスには、企業から派遣されたフロアマスターという人がいます。
フロアマスターが20人に1人の割合でついて、様々なサポートをしてくれるそうです。
ハウスでは、まず生活習慣を整えることから始めるそうです。
いわゆる、しつけ教育。
しつけ教育を通して、自学自習の習慣も身につけていくそうです。
ハウスでは様々な行事が用意されていて、
田植え・稲作体験、歌舞伎・ミュージカル鑑賞、ハイキング、工場見学などを
行っているそうです。
ハウスでの生活も後期課程(高校)になると、キャリア教育を行ったり、ハウス運営に参加させるなどして、少しずつ独立の精神を養っていける仕組みになっています。
尚、ご家庭とのやりとりはメールは専用のHPで行われ、たくさんの情報公開が行われているそうです。
全寮制と言っても、年間95日くらいは自宅で過ごすようなので、完全に我が子と離ればなれになるということはないようです。
■カリキュラムについて
1年生から十分な授業時間を確保しています。
1年生 週36時間
2年生 週38時間
3年生 週39時間
4年生 週40時間
5年生 週39時間
6年生 週37時間
公立だと週30時間程度なので、20%くらいは時間数が多いです。
文理の選択は、5年生で行なうので、4年生まではオールラウンドな学習を行っています。
また、4年生では、テーマを自分で決めて論文を書き、論集を発行しているとのことでした。
5年生になると希望者は大手予備校の通信衛生講座が受けれるそうです。
■進路志望状況について
今年でようやく6学年が出そろった状態なので、進学実績はまだないです。
現6年生は、理系59名、文系42名。
2011.1実施の進研模試の全体の結果(偏差値)は、
英語 65.5
数学 60.5
国語 59.4
3教科 63.2
で、この成績は全国2815高校のうち、33位だそうです。
さて、どんな学校に合格していくのか、今から楽しみですね。期待してしまいます。
■部活・行事について
部活は前期課程(中学)では、3日〜6日/週で、
テニス、アメフトが強いそうです。
意外です。
行事は、スポーツフェスタ、海陽祭(文化祭)、伊勢研修などを行っています。
あと面白い行事としては、特別講義・キャリア教育があります。
藤巻健司さん、アマゾンジャパンの社長、岡田武史全日本代表監督などを呼んで、講演をしてもらっているようです。
若いうちから一流とふれあう機会が多いのは大変良いことと思います。
キャリア教育では、企業訪問や就業体験をしているそうです。
トヨタ自動車などが設立に関わった学校だけあって、パナソニック、トヨタ、富士フイルム、三菱商事など大手企業への訪問ができています。
■2011年度入試結果について
11年度には、特別給費生入試実施をすることで、受験者が増え、受験層のレベルアップが図れたそうです。
特別給費生とは、寮費も全て全額(約280万円/年)負担してくれる制度のことです。
<特別給費生入試>
募集 約20名
出願者 302
受験者 299
合格者 27
入学者 20
※倍率10倍以上。やはり狭き門です。
<入試I>
募集 約70名
出願者 268
受験者 250
合格者 142
入学者 100(IとII合わせて)
※倍率約2倍。もっと合格しやすいと思っていたので、意外でした。
<入試II>
募集 約30名
出願者 194
受験者 135
合格者 72
入学者 100(IとII合わせて)
※こちらも倍率約2倍。
入学者は東海地域と関東地域が35%ずつだったそうです。
11年度は特に関東地域の割合が拡大したそうです。
特別給費生制度が大きな効果をもたらしたのでしょう。
■11年度入試の結果について
・特別給費生入試では、記述式問題を重視し、強い学力を見るようにした
・入試I、IIでは、基本問題の確実な得点が合否を分ける(基礎も応用も幅広く出題した)
<結果>
特別給費生
・国語(100点満点)
合格者平均点 67点
合格者最高点 78点
合格者最低点 48点
受験者平均点 47.7点
・算数(100点満点)
合格者平均点 82点(高い!!)
合格者最高点 100点
合格者最低点 54点
受験者平均点 60.0点
・理科(50点)
合格者平均点 35.9点
合格者最高点 46点
合格者最低点 24点
受験者平均点 24.3点
・社会(50点)
合格者平均点 23.9点
合格者最高点 35点
合格者最低点 10点
受験者平均点 14.8点
入試I
・国語(100点満点)
合格者平均点 66.9点
合格者最高点 89点
合格者最低点 41点
受験者平均点 59.8点
・算数(100点満点)
合格者平均点 87.8点(高い!!)
合格者最高点 100点
合格者最低点 48点
受験者平均点 74.6点
・理科(50点)
合格者平均点 31.4点
合格者最高点 50点
合格者最低点 16点
受験者平均点 26.4点
・社会(50点)
合格者平均点 30.8点
合格者最高点 45点
合格者最低点 15点
受験者平均点 26.1点
入試II
・国語(100点満点)
合格者平均点 61.2点
合格者最高点 85点
合格者最低点 33点
受験者平均点 52.1点
・算数(100点満点)
合格者平均点 68点
合格者最高点 95点
合格者最低点 34点
受験者平均点 53.3点
・理科(50点)
合格者平均点 32.2点
合格者最高点 50点
合格者最低点 20点
受験者平均点 28.4点
・社会(50点)
合格者平均点 32.1点
合格者最高点 44点
合格者最低点 13点
受験者平均点 26.5点
■12年度入試について(予定)
12年度も特別給費生入試を実施し、募集人員20名
一般入試も11年度と同じで100名募集
帰国生入試も11年度と同様で若干名募集
■学納金など
<入学手続き時納付金>
入学金40万円+入寮費20万円=合計60万円
その他、制服・鞄などに10万円、寄付金などはなし
<学納金>
学費・施設維持費(年額) 約120万円
寮費(年額) 120万円
食費 約40万円
合計 年間約280万円
この後、保護者代表後藤さんからの話がありました。
詳しい話は割愛します。
まあ当たり前ですが、「海陽にいれて良かった」とのことです。
「後片付けや洗濯物をたたむなど自分のことは自分でできるようになってきているのがうれしい」と言っていました。
これも一つの自立ですね。
↓↓↓↓他の私立中学校の説明会レポートも是非見てください↓↓↓↓
http://www.zeroichi.com/sj/index.html