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2011年2月21日
実は身近な発達障害(NHKハートフォーラム)
発達障害への理解を深めるために、
「実は身近な発達障害」
という講演会に参加してきました。
ウインク愛知の大ホールにて行われました。
非常に会場はほぼ満席、関心の高さをうかがい知ることができます。
講演は、自閉症の子どもを育てている明石洋子さんの体験談を軸にして進められました。
洋子さんのお子さん、徹之さんは2歳で自閉症と診断されたそうです。
自閉症というのは
幼少期の親の接し方が
悪かったからなるような病気ではなく、
生まれながらの脳の機能障害です。
しかし、母親が悪いと人格を否定されたこともしばしばあったそうです。
洋子さんは、徹之さんがまだ幼少期の時、
欠点をなくすように教育しようとしたそうです。
走り回るのをやめさせる、人に水をかけることをやめさせる。。
しかし、それらはうまくはいきませんでした。
やめさせようとすると、かんしゃくを起こすだけでした。
そして、気持ちを切り替え、欠点を無くすのではなく、長所と捉え伸ばすという
方針に切り替えました。
昔から好きだったトイレや風呂の掃除。
そのやり方を徹底的に教え、
近所も含めてトイレ、お風呂掃除をさせるようにしました。
近所にも理解が得られるように、
「てっちゃん通信」というものも作り、
配布して回るようになりました。
こうすることで、
少しずつ地域の発達障害というものへの理解を深めていったそうです。
洋子さんの前向きな姿勢に感銘を受けました。
もちろん、その前向きさははじめから身についていたものではなく、
少しずつ勝ち取ったもののようです。
洋子さんでさえ徹之さんとの無理心中を考えたことがあるそうです。
しかし、前向きな姿勢を身につけ、
徹之さんを「社会に自立」させたいと考え、
・地域と多く接すること
・心のバリアフリー
・ノーマライゼーション
の3つを大切と考え、活動をしてきたそうです。
前向きに物事をとらえること、
自分にできることを一つずつ行うこと、
粘り強く地域の人たちとコミュニケーションを取ること
この3つの大切さに気づかされた講演会でした。
Written By KOGA