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2008年9月 4日

心の右手を知ろう



動機づけには様々なものがあります。

コミットメント系
「達成動機」「パワー動機」など。目標を達成したい、人を支配したいという気持ちがコミットメント系の動機づけです。


リレーションシップ系
「社交動機」「伝達動機」「理解動機」など。人とつながりたい、仲良くなりたい、自分のことを伝えたいという気持ちがリレーションシップ系の動機づけです。


エンゲージメント系
「抽象概念動機」「自己管理動機」「切迫動機」など。スケジュールを作って、コツコツスケジュール通りにこなしたいという気持ちがエンゲージメント系の動機づけです。「早く仕事を片付けたい!」という気持ちが切迫動機です。


動機づけは、心理学では「心の右手」と呼ばれています。右利きの人が、左手で文字を書こうとした時、書く時に時間はかかるわ、ストレスは溜まるわ、字は下手だわとさんざんになります。なので、左手で無理矢理文字を書くという行為は辛い行為です。これと同様で、自分にあった動機づけで行動しないと、たとえ行動できたとしても辛いということです。


コミットメント系の動機づけが強い人には、目標設定が効果的だと思いますし、リレーションシップ系動機づけが強い人には、自己受容感などを高めながら共に歩んでいく体制が好ましいと思います。また、エンゲージメント系の動機づけが強い人には、自己管理をさせて一歩一歩着実に歩ませるのがよいのかも知れません。


動機づけは、「心の右手」と言いましたが、右利きか左利きかの判断はすぐにつきますが、どの動機づけが自分に一番合っているかを知るのは意外に難しいものです。しかし、早い段階でそれを見つけておくと、有利に働くことも確かです。小中学生のうちは、あらゆるものにあらゆる方法で取り組ませて、その子のクセを見るというのもよいでしょう。


また、どうしても動機づけが分からないのであれば、上記のような分類は気にせずに、どうすればワクワクしたり、楽しいと感じたりするのか探ってみるとよいでしょう。
参考:キャリアをつくる9つの習慣(高橋俊介著)


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