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2008年6月 3日
キャリア教育シンポジウム
土曜日にお世話になっているNPO法人ASK-NETのシンポジウムに参加してきました。
ASK-NETさんが経済産業省が発行したキャリア教育ガイドブックの制作をし、そのお披露目のシンポジウムでした。キャリア教育ガイドブックの詳細はコチラ
ガイドブックは、数ある実践例から7例を抽出した物語編と、今日からでもキャリア教育が始められるようにと実践法がまとめられた実践編の2冊で構成されています。
物語編の中には、たくさんのイキイキとした子どもたちの写真があります。一つの職業体験をするために、子どもたちはいろいろな下準備をしています。時には、コーディネータや先生に頑張って考えた企画をことごとく突っ込まれて、ぼろぼろになって泣きそうになったり、仲間と言い合いをしたり、辛い思いもしたでしょう。また、自分たちで企画を考えて、それをコーディネータや先生が納得してくれり、仲間と一体になって頑張ったりと最高にうれしい経験もしたでしょう。
子どもたちが準備してきたことを発表する場は、実践の場そのものです。野菜を売ったり、自転車の企画をプレゼンしたりして、大人たちの反応を見ます。
「野菜は有機野菜・減農薬野菜にこだわっています」と大声を上げて、店先で通りゆく大人たちにアピールするのです。もちろん、必要ない人は、相手が子どもであろうと冷たくあしらいます。しかし、それに子どもたちはめげることなく、お互いに助け合いながら野菜を売り続けます。
自転車の企画のプレゼンでは、自転車のプロたち(シマノの社員たち)も舌を巻いたようです。思わず、面白い!と言いたくなった企画もあったでしょう。子どもたちは、企画のプレゼンが分かりやすいように実際に段ボールなどで試作品などを作ったりして、プレゼンスを高めていました。
ASK-NETの毛受さんは言っていました。
「感動体験は、楽しいばかりではなく、苦しい体験があるからこそ生まれる」
子どもたちは、仲間と協力していろいろな制作物を作るという楽しい時間も過ごしたでしょう。しかし、仲間割れを起こしたり、コーディネータや先生から厳しいことを言われたりして苦しい体験もしたと思います。しかし、それを乗り越えて、最後の発表の場を向かえたからこそ感動が生まれるんだと思います。
自転車の企画を全面的に協力した自転車メーカーシマノの社員たちは、「はじめは、この企画を社会貢献と位置づけてやっていたが、この経験を通して、自転車のことや自分たちの仕事の意義などを改めて学び直した。だから、この企画に関わっていくことは社員教育です。」と言っていたそうです。
協力し合うことで、大きな成果が生まれる。地域と学校が連携することで、こんなに素晴らしい輝きが生まれる。
最高の空間です。私はそういう環境にも身を置きたいと心から思っています。
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