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2008年4月28日

偏差値、平均点なんて意味ない!



私たちが勉強の指導でこだわっていること、それは、


子ども一人ひとりの成長を見届けること。


偏差値とか、平均点とかは自分の位置を知る上では非常に重要な指標ですが、それに重きを置いて勉強指導することはしません。大事なのは、その人の成長です。


例えば、30点だった子どもが、次のテストで50点を取ったとする。そして、平均点は70点。


すると、多くのお母さんは、


「平均より20点も低いじゃない!まだまだダメね。。。」


と言ってしまいます。親御さんは子どもに多大な期待をしているためこのような言葉をよかれと思って発していますが、子どもからしてみれば、非常に迷惑な言葉です。はっきり言って、嫌な気持ちしかしません。


私たちは、これが嫌な言葉だということを感じてもらうために、


「お母さんが、ダイエットをして、少しきれいになったと感じている時に、旦那さんに、


『最近きれいになったね。でも、○○さんのお嫁さんの方がまだまだきれいだね』


なんて言われたら、どう感じますか??」


って意地悪な質問をします(^_^)。


すると、お母さんは、「きれいになることをしたくなくなる!」と言ったり、「別れる!」って言ったり(^_^;)。。。


偏差値や平均点から見て、子どもの勉強の話をするのは、百害あって一利なしです。大事なのは、その子自身の成長です。


プロフェッショナル仕事の流儀のキャスター茂木健一郎先生も、著書の中で、


「偏差値を意識すること。つまり他人と自分を比較することでは脳は喜びません。そして、「喜び」のない学習は、どんなに努力しているつもりでもなかなか身につかないものです。
脳のメカニズムから考えれば、自分と他人を比較することはデメリットだらけなのです。大切なのは、自分自身の「喜びの感覚」です。」



と言っています。


私たちが体感的に知っている「自分自身の成長を自分自身で感じれたり人に評価されることがうれしい」と言う感覚は、脳科学の最先端の研究成果からも正しいとの裏付けがなされています。


いっぱい成長に気づいて、いっぱいそれを認められれば、その子の脳は、喜びの化学物質”ドーパミン”で満たされます。そうなれば、勉強が楽しくなって、もっともっと勉強するようになります。「楽しい!面白い!」って思えることが、効率よい勉強の第一歩です。


P.S.
このたとえ話を、ご家庭に訪問した際に、お母さんにお伝えしたところ、深く納得され、そして、子どものワークを見て(そのワークは、10問位問題があるのに3問のみ解いてあった)、「3問しかやってないじゃない。」と言いかけて、「3問やってあるんだ」と言い直したのが印象的でした。



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